事業・活動

創立70周年記念事業

70周年記念にあたって

公益社団法人日本精神保健福祉連盟

理事長 鹿島 晴雄

日本精神保健福祉連盟は、我が国の精神保健福祉に関わる諸団体の緊密な連絡と協力を図り、精神保健福祉事業を進展させるべく、1953年に8団体が参加して「日本精神衛生連盟」として創立されました。2003年に「社団法人日本精神保健福祉連盟」と改称され、2012年4月より公益社団法人となり、本年で創立70周年を迎えます。現在、11団体で構成されています。精神保健福祉全国大会は、昭和28年に精神衛生全国大会の名のもと第1回大会が東京の日本赤十字社講堂で開催され、1961の第9回大会からは全国都道府県の持ち回り開催となり、令和5年で70回となります。大会は、精神保健福祉に関する正しい知識の普及、ノーマライゼーションの実現を目指す、という目的をもって開催されています。

本連盟は、精神保健福祉に関する広報、調査、研究、資料収集、情報交換、精神障がい者スポーツ振興、精神保健福祉事業功労者の表彰、世界精神保健連盟との提携等の事業を推進してまいりました。連盟の事業活動に必要な財源の大半は、正会員及び賛助会員各位の会費、ご寄付により支えられており、そして会員各位はもとより、国、地方公共団体、役員関係団体の方々のご理解とご協力が活動の支えになっています。

新型コロナウイルス感染症は、令和5年5月から「5類感染症」に位置付けられましたが、なお感染者、亡くなられる方、後遺症に悩まれる方は少なくありません。お命を落とされた方、感染に苦しまれた方、ご家族、関係者の方々に、心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。日本精神保健福祉連盟といたしましては、今後とも関係諸機関との緊密な連絡、連携を図り、特に心の問題、就労支援等、全力で対応に取り組んでまいります。

なお、当連盟創立70周年の記念行事としましては、様々な制約のある中、オンラインでの2つの特別講演と連盟構成団体の企画による紹介動画の放映を行います。

今後とも公益社団法人としての責務を果すべく、事業の強化発展に心して取り組む所存です。皆さまの一層のご指導、ご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

厚生労働省 社会・援護局障害保健福祉部

精神・障害保健課長 林 修一郎

公益社団法人日本精神保健福祉連盟創立七十周年を記念しまして、一言御挨拶申し上げます。

この度創立七十周年を迎えられた日本精神保健福祉連盟におかれましては、これまで永年にわたって我が国の精神保健医療福祉の向上や発展に大きな役割を担ってこられました。故鮫島会長及び鹿島理事長をはじめとする連盟の会員や関係者の皆様方のこれまでの御尽力に心から敬意を表します。 我が国の精神保健医療や精神障害のある方の地域生活支援については、皆様方の御努力に支えられ、発展・向上してきました。

他方、精神疾患を有する患者数は増加傾向にあり、メンタルヘルス上の課題は、今や誰しもが関わりうる、広く身近な課題として存在しています。

そのような中、障害者の希望する生活を実現するため、昨年、精神保健福祉法を含む障害者総合支援法等の一部改正が行われました。

今般の法改正に当たっては、昨年6月に取りまとめられた「地域で安心して暮らせる精神保健医療福祉体制の実現に向けた検討会」において諸課題の検討が行われました。この検討会における議論の段階から、連盟に所属する団体の皆様には、多大な御協力をいただきましたことを、深く感謝申し上げます。

この改正により、精神障害を有する方が、医療、福祉、住まい、就労等のサービスを切れ目なく受けられる体制を整備するため、多岐にわたる事項について見直しが行われます。

併せて、「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」の実現に向け、検討会報告書を踏まえ、皆さまとともに、引き続き取り組んでいくことが重要です。

障害のあるなしにかかわらず、誰もが安心して生活できる社会を目指して、貴連盟の活動が、精神障害者のQOLの向上や、精神障害者の希望する生活の実現に資するよう、今後とも継続し発展することを願ってやみません。

結びに、会員及び関係者の皆様方の御健勝と貴連盟の益々の御発展をお祈りして、私のお祝いの言葉といたします。

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